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Hattie McDanielハティ・マクダニエルのアカデミー賞でのスピーチ全文和訳

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I sincerely hope I shall always be a credit to my race and to the motion picture industry.

Hattie McDaniel

私が、私の人種にとって、そして映画業界にとって、いつも称賛に値し続けることを心より願っています。

ハティ・マクダニエル

(1940年のアカデミー賞授賞式でのスピーチより)

 

記事下に全文があります↓

 

ハティ・マクダニエル(Hattie McDaniel, 1893年6月10日 - 1952年10月26日)はアメリカ合衆国の女優。

1940年2月29日、当時46歳だった女優ハティ・マクダニエルは、『風と共に去りぬ』(1939年)のマミー役で、アカデミー賞の歴史に名を残した。彼女は、黒人俳優として初のオスカー像を獲得したのだ。助演女優賞受賞のスピーチで、マクダニエルは「今後、どんなことでも成し遂げられるという道しるべとして、いつもこの賞をよりどころにします」と感極まった。しかし、彼女のキャリアを次なる次元に導くはずだったこの受賞が、結果的には、むしろ逆の効果を生むことになったのだ。 
受賞から数か月経ったある日、彼女は劇場めぐりのライブツアーに送り出され、映画で演じた役を、半分空っぽの客席に向かって演じ続けることとなった。さらにこの受賞が脇役女優を強く印象付けたため、マクダニエルはその後メイド役を74回も演じ、最終的に所属スタジオから解雇されるまで大きな賞を受賞することはなかった。オスカー獲得から4年後、彼女はこう振り返った。
「まるで、何か悪いことをしたかのようだった」

https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/2019-01-31-the-end-of-the-oscar-curse-cnihub

 

人種隔離政策が行われていた当時のアメリカで、マクダニエルは授賞式の会場となったホテルには特別に入場できたものの、『風と共に去りぬ』チームと同じテーブルに座ることは許されず、広い会場の最後列に席が用意されたそうです。
マクダニエルは喜びを爆発させることなく、「人生で最も幸せな瞬間です。私の人種と映画界に恥じない存在であり続けようと心から望んでいます。胸がいっぱいで、言葉になりません」と短く静かに語りました。
『風と共に去りぬ』は、2020年のBLMのうねりを背景に、アメリカの動画配信サービス「HBO Max」が配信を一時停止したこともありました。
現在は、過去の偏見を消し去るのではなく、「より公平公正で包括的な未来を築くために、まず歴史を認め、理解しなければいけない」(HBO Max)と本編開始前に約4分半の解説動画を付けた上で配信されています。
【アカデミー賞】黒人差別の歴史を、心揺さぶるスピーチで振り返る | HuffPost

 

0:32〜

Academy of Motion Picture Arts and Science[s], fellow members of the motion picture industry and honored guests. This is one of the happiest moments of my life, and I want to thank each one of you who had a part in selecting me for one of the awards for your kindness. It has made me feel very, very humble and I shall always hold it as a beacon for anything I may be able to do in the future. I sincerely hope I shall always be a credit to my race and to the motion picture industry. My heart is too full to tell you just how I feel. And may I say thank you and God bless you.

HATTIE McDANIEL

アカデミー・オブ・モーション・ピクチャー・アーツ・アンド・サイエンス(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)の皆様、映画業界の誉高いゲストの皆々様、これは私の人生で最も幸せな瞬間のひとつでございます。

皆様の親切なお心による賞のひとつに、私を選んでくださった皆様方、お一人一人に感謝を申し上げたいと思います。

これを私は非常に、非常に謙虚に感じております。私が将来していくすべてのことに対する心の灯台として、これをいつも保ち続けます。

私が、私の人種にとって、そして映画業界にとって、いつも称賛に値し続けることを心より願っています。

私の心はあまりにもいっぱいです、私の気持ちをお伝えするには。皆様に感謝致しております、神のご加護がありますように。

https://aaspeechesdb.oscars.org/link/012-2/

 

Mae Jemison Interview ↓日本語字幕あり