大吉原展の主催者の方へ。
↓https://daiyoshiwara2024.jpより
大吉原展の主催・テレ朝と東京新聞。
大吉原展の主催者の方へ。
芸大の大吉原展の広報事務局のコメントに違和感を感じました。
「展覧会の主催者よりご説明」
「この空間(吉原)はそもそも芸能の空間でしたが、」
「今まで「日本文化」として位置づけられてこなかった「吉原」が」
この三点に違和感を覚えました。
1.「展覧会の主催者よりご説明」
主催者はどなたですか、お名前は。日本のトップの国立の芸術大学主催で、このような世界的な論争の多いトピックを扱う際に、誰がどのようにキュレーションしているのか、国民に知らされない…?所詮ジャパンは、その程度だよなぁ、と内心思われるであろうなぁ、という印象を受けます。それに、「主催です。説明します。」。いかにも、テレビの裏方の偉い人という感じがします。幕府のお偉方の書いた高札のような。この問題の根本的な当事者である、大事な国民である日本女性たちが、雑に扱われていると感じました。まるで、幕府の圧政のせいで仕方なく遊女にさせられた、当時の女の子たちのように。主催者は誰ですか。
2.「この空間(吉原)はそもそも芸能の空間でしたが、」
↑その事実は、どちらの歴史書で確認できますか?一冊、書籍の名前を挙げていただけませんか?(註釈)として。読んでみたいです。納得できません。吉原は、そもそも売買春の場所として設けられたと認識しています。
3.「今まで「日本文化」として位置づけられてこなかった「吉原」が」
↑いやいや、吉原は、日本文化としてしっかり位置付けられていると、女性として子供の頃からずっと感じ続けています。カラオケのついたラブほ街、日本中に無数に存在する、ありとあらゆる種類の男のためのせいふうぞく店。まるで男専用のディズニ○ランド、日本列島あちらこちらに吉原ランドです。外国に、欧米にこんな国ありますか?日本は異様です。これは他ならない吉原のもたらした「日本文化」です。女性としてはおぞましい文化です。
吉原に文化人が集まったのは、日本人の、売春に対して何とも思わない文化を、幕府が擁護したことだと私は感じます。
西洋では、そういった「売春宿に出入りをしていると堂々と言うのは、ありえない。七つの大罪、神への冒涜、男として恥ずかしいことである」というキリスト教的な教えがあるからです。今も欧米の男性はそのように言います。「日本の男たちは、そういう場所に行った話をすぐに始めて、ちょっと恥ずかしくないのかなあと思う」と。
欧米の文化人の男たちは、自宅で詩や絵画や文学や音楽を個人的に作り上げたのです。ただそれだけのことだと思います。
日本では、文学者、絵描き、ありとあらゆる文化人が、普通に性風俗街に行くことを咎められなかったから、自然とそうなった、と私は考えます。
別に社会的に咎められないので、毎日クリエイターどうしで吉原に入り浸って、奥さんに咎められたら、「ばかやろう、今日は吉原で短歌のイベントがあるからそれに行くだけでい(嘘)」とかなんとか言って、売春宿に出かける口実になったのでしょう。行きやすいので、結果的に吉原は儲かり、桜も植えられるはずです。女性抑圧の歴史に他なりません。
コンビニで売っている成人向け雑誌もまさに同じだと思います。裸の女性のページもあるし、真面目な記事もあり、普通の漫画も掲載されています。カモフラージュです。「そんな雑誌読んでんの?最低。」「バカお前、この連載漫画が面白いから読みたいから買っただけだよ」と、エロ雑誌を買う口実になるわけです。
女性たちは、こんなことあまり話題に出したくないでしょうし、雑誌がコンビニで視界に入るもおぞましいので、手に取ったこともない方も多いでしょう、そんなこと知らない人も多いと思います。
吉原に通われる「文化人」の「奥さん」にとっても精神的に地獄です。とことん女性虐待の歴史です。
下北沢みたいな狭い街でクリエイター同士いつもの店でだべってたら意気投合し、切磋琢磨して、男性視点のいろんな芸術作品が生まれやすかった、刃物を持ってる奴がいないので、酔っ払って歩いてても安全だから自然と足が向くようになっちゃった、単純にそういうことだと思います。
吉原を非日常空間にして、男の性欲を神聖なものと錯覚させるために、外国語のような廓言葉を使わせたり(おそらくタイやアムステルダム行くようなふうぞく目的の海外旅行感覚というか、異国情緒を演出したのでしょう)、「男性の性的衝動は素晴らしい」と讃える、儒教の朱子学的な父系社会、家父長制社会の男尊女卑的思想を植え付けるために、桜(「春」の「花」という性的な意味合い)をわざわざ植えたりしていたのでしょう。女性としては負の歴史であり、単に不快です。高い年貢を設定され、作った米も全部幕府に取られ、貧しい農村で女の子が口減らしのために、売られてカムロや遊女にさせられ、立派な髪型、化粧、和服を着させられ、その幕府の理不尽さを派手な衣装でごまかされ、幕府の権力で黙らされていたのです。「あの花魁さん、素敵だねぇ。立派な格好だねー。あんな衣装、憧れるねー。仕方ないよ。そういう世の中だもの。」こうやって女の子は言われて育ったら、そう思うより外ありません。
それが現代までずっと続いています。ナイナイの岡村氏も、主催のあなたも、同じ発想なのではないですか?
「コロナが終息したら、絶対面白い事あるんです。短期間ですけれど美人さんがお嬢やります。なぜかというと短時間でお金を稼がないと苦しいですから」
歌舞伎には、女性が男性に殺される話が多くあり、辻斬りなどで多くの罪のない女性が男性に殺されているはずです。フェミサイドと呼ばれるものです。
もっと江戸が進んだ社会であれば、女は娼婦などではなく、医師や絵師や研究者などとして活躍して、女性の大学もあって、西洋なんかよりずっと進んだ、ものすごい国になっていたはずです。「キュリー夫人」の学習漫画読みましたか。
マリア・キュリー(Maria Salomea Skłodowska-Curie,1867-1934)。放射線の研究で1903年のノーベル物理学賞、1911年のノーベル化学賞を受賞し、パリ大学初の女性教授職に就任
もっとフェミニズムの研究をしている女性の先生の意見を聞いて、女性の話をヒアリングして、女性の医師や教授が増えるような社会に、ゲージュツの力で大衆の意識高揚を行って欲しいです、アート系の皆さんには。
たとえは、日本は、女性の医師が少ないのです。乳がん検診や婦人科系の医者に男性が多くて、女の人は、精神的に大変負担を感じています。
2分41秒↓
想像してください。この世には女性のお医者さんばかり。最近、ちん○の辺りがかなり痛い。女性の医師に見てもらうしかありません。恥ずかしくありませんか?検査の結果、前立腺癌でした。これからずっとずーっと、女性の医者に触診して診てもらうしかありません。想像しましたか?
女性たちは、男性医師ばかりの世の中で、同じようなことを我慢して病院に行きづらくて、命を落としたりしているのです。面白いですか?
女性の気持ちをもっと考えて、女性の気持ちをヒアリングして、それから行動を起こしてください。
茂木健一郎さん「日本のトップの芸術大学には、現在の世界の最高水準のコンセプトワークを示していただきたい」←いやまったく同感です‼︎
以上です。