天売島のウミスズメについてのパンフレットが興味深かったので、シェアします。英名↓
まとめ
ウミスズメとは
チドリ目ウミスズメ料に展する、全26cmほどの小型の海鳥。
北太平洋に分布し、日本では北海道の天売島(てうりとう)のみで繁殖している。
天売島は人口300人。札幌から高速バスで3時間北に行ったところにある羽幌町(はぼろちょう)から船で約1時間半。島の西側は標高が高く、海岸は切り立った断崖が続く。この崖に約100万羽の海鳥が生息している。
ウミスズメは、環境省のレッドリストで、絶滅危具種IA類に指定されている。絶滅危具種IA類とは、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」。https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/rank.html
ウミスズメ料の海鳥は、空を飛ぶことも海を潜ることもできる。
水深20mくらいまで潜ることができ、水中でオキアミや小魚などを捕食する。陸に上がるときは繁殖期だけ。
ウミスズメは毎年5月ごろに卵を産み、1ヶ月ほど卵を温める。
卵から孵ったヒナは1日から2日で巣立つ。崖を転がるように海まで降り、親鳥とともに沖へと泳ぎ、子育ては全て洋上で行われる。
ウミスズメは、かって天売島以外の北海道や東北の離島でも繁殖していたが、現在は確認されていない。
ウミスズメは陸上での行動が苦手で、ネコやドブネズミなどの外来ネズミが繁殖地に侵入すると、壊滅的な彼害を受けると言われている。
天売島にもノラネコとドブネズミがいるが、どのような影響を受けているのかは、ほとんど分かっていない。
ウミスズメを守るためには、個体数の変化を把握することや、外来ネズミの影響を調査する必要がある。
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