ワタシは以前よく音楽を作っていた。ピアノで曲を書き、パソコンで打ち込み、部屋にマイクを立て歌い録音し、CDなどを作るのである。音楽活動をしていた頃、ライブイベントに出演させていただき、林立夫氏とお話する機会があった。林氏は、井上陽水のアルバム『氷の世界』、荒井由実の『ひこうき雲』、細野晴臣の『HOSONO HOUSE』など、ワタシの心の友的なアルバムでドラムを叩いている私にとってはご神体のような(?)方である。一介のアマチュアであるワタシに「僕あなたのあのアルバムの3番目の曲好きだよ!」と、あたたかい激励のお言葉をくださり、ワタシは舞い上がった。
もし曲がりなりにもあなたががんばっているアマチュアのミュージシャンで、あなたのバンドがブレイクし、東京でレコード会社主催のライブイベントに出たり、ラジオに呼ばれたりなどしていけば、そう遠くない未来、あなたの青春を彩った音楽の作り手である憧れのミュージシャンにたどり着くだろう。
そうなった時、あなたは大物ミュージシャンと「仲良くさせていただく」のか。例えば、松本隆さんとラジオで話したり、曲を書いたり、山下達郎さんのライブでギターを弾いたり、するのか。それは、小児性愛者の児童性的虐待を遠巻きながらも肯定していることにならないか。それによって、被害者の元子供たちをさらに追い詰めることにならないのか。
人間関係ができてしまうと、本音が言いにくくなる。「お世話になってるから」「ご恩があるから」「同じ事務所の先輩だから」「和を乱したくないから」「波風立てたくないから」「面倒な奴だと思われたくないから」「今後も狭い世界で付き合って行かなくちゃいけないから」「干されたくないから」、「いや、それは小児性愛者の児童性的虐待幇助・隠蔽でしょ。明らかに犯罪ですよ。」とハッキリ言えなくなるのだろう。そんな業界にあなたは夢を抱き続けるのか。地方都市で少女漫画を読んでいる小学生のように。
ワタシは札幌出身だが、青山学院大学というところに進学した。青学は、初等部からお受験すると中高大までエスカレーター式であり、芸能人の娘・息子が多く在籍している。「俺のクラスに桑田佳祐の息子いるよ」「俺、山下達郎の娘と高校の時同じクラスだったよ」「私、杏ちゃんと友達」などとのたまう人間たちと大学で一緒になる環境なのである。地方都市の18歳には刺激が強い。あわよくばあの大物芸能人の娘とお近づきになりたい思うのが、自然な環境であろう。
もし竹内まりやの娘とあなたが高校時代からの友達なら、「最近の山下達郎のあの発言は…ちょっと、ねぇ。」などとは言えまい。渡辺さんがパリで暮らしたくなる気持ちもわからないでもない。
幸にして、ワタシは「杏ちゃんの友達」ではない。芸能関係者でもない。彼らにうまく媚び諂って稼いで生きようとも思わない。いかにも一般人である。「アンタ、それはペドフィル幇助で有罪でしょうよ」と、言える立場の人間である。なぜ、あなたは言わないのか。あわよくばバンドなり歌手なりで売れて、彼らと仲良くさせていただくつもりなのか。小児虐待ビジネスの業界にとり入って、浅く薄〜くやるつもりなのか。その答えいかんによっては、ワタシは、なんというか、引く。
1800万円?少なすぎるでしょ。ひどい国。
FOR YOUである。